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今月のことば『「憐れみ」と「慈しみ」』

新しい年を迎えました。明けましておめでとうございます。
2022年がご家庭にとって神様の祝福に満ちた一年であるよう
お祈り申し上げます。

さて今日は「憐れみ」と「慈しみ」という言葉についてお話しします。
聖書では両方とも多くの場合「憐れみ深い神様」、「神様の慈しみ」と
いうように神様の心を示す言葉として登場します。では「慈しみ」と
「憐れみ」どう違うのか?相手に対して心が動くという同じような意味の
言葉ですが、なんとなく違いがあるようにも感じます。気になったので
少し考えて自分なりに対比してみました。

慈しむとは他者から暖かさをもらうこと、ほっこりして笑顔になること。
例えば電車の中で赤ちゃんを見ると周りの人がみんな笑顔になります。
「慈しむ」とは他者から「暖かさを受ける」もの、受動的なもの(何は
せずとも赤ちゃんの存在で癒されます)としましょう。

憐れむとは相手に暖かさを届けること、胸が痛み苦しくなること。例えば
道で困っている人がいれば何ができないかと手を差し伸べようと思うのは
「憐れみ」の心から。「憐れむ」とは他者に「暖かさを与える」もの、能動的
なもの(「大丈夫ですか?」とつい声をかけます)とします。

この慈しみと憐れみは「呼吸」のようなもので、慈しみは人から笑顔をもらう
こと(吸)なら、憐れみは人に笑顔を届けること(呼)です。ちなみに「呼吸」は
英語では respiration と言います。語源として分解すると、re(何度も)+  spirit(精神)
であり、心・精神をお互いに届けあうこと、それが呼吸となるわけです。

サレジオ学院幼稚園は「憐れみ」と「慈しみ」に満ちています。音楽会などで
一生懸命演奏をしている子供達を応援する保護者の目は「慈しみ」に輝いていますし
困っているお友だちを前に園児さんの目は「憐れみ」をたたえています。

園児さんたちはお友たちの「痛み」に敏感です。お友だちが泣いていれば声をかけ
困っていれば自然と手を差し伸べることができます。そんな園児さんを見るにつけ
人はごく小さい時から共感する心を持っているのだと実感します。成長過程の中で
原初体験としては「憐れみ」が先にあって、「慈しみ」は後から経験するものだとも
思うくらいです。(もちろんその背景には大人からの愛情と「慈しみ」を子どもたちが
一身に受けているからなのですが。)「もらう」より「与える」ことが先にあるという
ことはとても深い意味があるように感じます。

園児さんたちの日常生活を見ていると、園児さんたちは神様の心を持っている「神様の子」
だと強く思います。

 

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