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今月のことば【7月】「遊びをせんとや生まれけむ」

おうちのまわりをみて!

あじさいがさいているね。あお、あか、しろ。きれいだね!

あつくなってきたね。みずあそび、どろんこあそび、たのしいね!

むしさんがいるね。なんびきつかまえた?

うごいているね、いきているんだね。

いのちをくださったのはかみさまだよ。

かみさまからいただいたいのち、たいせつにしようね!

 

保護者の皆様へ

「遊びをせんとや生まれけむ」(梁塵秘抄)

サレジオ学院中学校、高等学校でも仕事をしているので、園児さんと遊ぶ時ついそこから逆算
して考えてしまいます。
高校では抽象的な複雑な事象を学びます。数学、物理、化学、生物、地学など理系の学問では
特にそれが顕著です。定理、数式を利用し様々な応用・分析問題を解きます。
一方中学では理科の授業で実験を多く行います。実験は抽象的な学問を学ぶ前にその土台として
実際に事象に触れ、観察し、結果を確認する機会としてとても大切な「学び」の時です。
中学入試で「知識」としての理科を「覚えている」小学生は、中学に入り実験を通して自分の手や
耳や目を使ってじっくり事象と向きあうという学びの基本を体験します。
そしてそれが大学受験に耐えうる学力につながっていく . . . 「帰納的学習」 と「演繹的学習」は
学びのプロセスの両輪です 。
さらに遡って。私たちは「体験の大切さ」を幼稚園教育のキーワードだと考えます。
3歳から6歳という発達段階にあった学びの機会を提供することがサレジオ学院幼稚園の使命です。
そしてそれらを実現する貴重な「しかけ」こそが「遊び」です。「遊び」の中で「体験」する「学び」の
瞬間。多くの場合遊びの中での何気ない「どうして?」がきっかけとなります。

「あのあじさいさんはあかだね、こちらのあじさいさんはあおだね、どうして?」

「水鉄砲おもしろいね。どうして水がとびだすのかなぁ?」

「虫さん元気にうごいてるね。生きているんだね。どうして?」

「なぜ虫さん死んじゃったのかな?」

「いのちはだれがくれるのかな?」

実はこれらは子供にとって難問、私たちも答えに窮してしまいます。酸性・アルカリ性という土壌の
見えない特徴、圧力という目に見えない力、そしていのちの創造主という目に見えない方の存在 … 科学、哲学に
関する問いを巡って大人は真摯に謙虚に子供と向き合わざるをえなくなります。目の前にいる子供たちに
どうそれを伝えるのか?まだ待った方がいいのか?「遊び」とは一瞬にして私たちを
「目に見えない永遠の世界」に誘うものです。たかが遊び、されど遊び。
ふと「遊びをせんとや生まれけむ」という『梁塵秘抄』の一節を思い出しました。

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